流れ星
咲はわざとスネるフリをした。
「あはは!だ、だって咲、可愛いからとられちゃうと思って♪」
「ね、ね~♪・・・」
「もう!しょうがないな♪今度紹介してよね!」
「了解~♪」
私達はいつもこんな感じ。
3人はやりづらいって言う子もいるけど私達は3人そろってなきゃダメなんだ。
『んじゃあバイバーイ♪』
ピルルルルルルルルルル・・・・
「ん?誰だろう?」
下校中に電話は禁止!って言う校訓があるから私は無視していた。
「先輩ともめたくないし・・・。」
私は鳴り止まない電話を無視しながら走って家に帰った。
「ただいま~・・・。」
って言っても誰もいないんだけどね?
1人っこでお母さんもお父さんも遅くまで仕事をしているから私はいつも1人で家にいる。
ピルルルルルルル・・・・
「まだ電話鳴ってるし・・・。」
携帯を見てみると相手は知らない番号だった。
「もしも~し」
「・・・あっやっとでた!」
この声は・・・まさか・・・
「ゆ、雄次??」
「あったり~♪ カスミちゃんに連絡先教えてもらってさ~♪」
「カスミ・・・なんで雄次なんかに・・・。」
「ん?何か言った?」
「う・・・うん!何にもない!」
「そっか♪んじゃあな!」
「え?用事とかないわけ?」
「うん!声聞きたかっただけ♪んじゃあな!」
「バ、バイバイ。」
ツーツー・・・。
「変なヤツ・・・。」
私は1人でそうつぶやいた。
ピルルルルルルル・・・
今度はメールだ・・・
【よぉ!雄次だよ!】
また雄次だ・・・本当軽いヤツ・・。
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