アイドルなんて、なりたくない<font color=
母がキライじゃない。
唯我独尊、傍若無人、ついでに親の権力立てての横暴ぶり
それでも、ポジティブ的な思考回路、Going my wayな性格。周りの人間に好かれる。
そういう母が、大好きだ。
たった一つの事を除いては…
母―木下絵里子は、昔『橘香織』という名の女優だった。
デビューした年には、新人賞を、総なめし、翌年からは助演女優賞、主演女優賞も、総なめした。
《橘香織に出来ない役は無い!》と言われる程の才能を持ち、どんな役柄も誰もが納得出来る完成度を誇った。
その実力が買われ外国映画から声がかかった。
日本男性の大半は、橘香織のファンだった。
そんな彼女が、急に引退した。理由は〈結婚〉だった。
熱狂的なファンが、相手を闇討ちしようとしたが、返り打ちに遭う。
相手は空手の世界チャンプだったのだから
そして、橘香織が芸能界に出る事はなかった…
しかし、木下絵里子に戻った彼女は、双子の男女を産んだ後、新しい野望に燃えるのだった。
それは、我が子のデビューである。
幸いな事に、二人とも可愛く整った顔立ちだった。
唯我独尊、傍若無人、ついでに親の権力立てての横暴ぶり
それでも、ポジティブ的な思考回路、Going my wayな性格。周りの人間に好かれる。
そういう母が、大好きだ。
たった一つの事を除いては…
母―木下絵里子は、昔『橘香織』という名の女優だった。
デビューした年には、新人賞を、総なめし、翌年からは助演女優賞、主演女優賞も、総なめした。
《橘香織に出来ない役は無い!》と言われる程の才能を持ち、どんな役柄も誰もが納得出来る完成度を誇った。
その実力が買われ外国映画から声がかかった。
日本男性の大半は、橘香織のファンだった。
そんな彼女が、急に引退した。理由は〈結婚〉だった。
熱狂的なファンが、相手を闇討ちしようとしたが、返り打ちに遭う。
相手は空手の世界チャンプだったのだから
そして、橘香織が芸能界に出る事はなかった…
しかし、木下絵里子に戻った彼女は、双子の男女を産んだ後、新しい野望に燃えるのだった。
それは、我が子のデビューである。
幸いな事に、二人とも可愛く整った顔立ちだった。