アイドルなんて、なりたくない<font color=
立ち上がった優衣は、洸太に歩み寄り

「許してくれないと、プリティーセクシーこももちゃんが、三時のおやつにしちゃうぞ」

可愛らしい声で耳元で囁く。

すると…

洸太の顔が、締まりのナイ、デレデレッとした顔になり

「はぁい、分かりましたぁ」

夢心地のような足取りで、自分の席に着く。

「ほぅほぅ、さすがですなぁ優衣の《こももちゃんの萌え萌え攻撃》は」

と関心していると

「黙ってないで副会長も手伝ってよ」

いつの間にか席に戻った優衣が、書類に目を通しながら言う。

「で、私は何を…」

千里が言い終える前に、書類の束が千里の目の前に

【バサッ】

優衣が突き付ける。

「これ、各部活動の企画と見積もり一覧。企画と見積もりで、不必要と思われるモノにチェックしたから。あと、変更の余地があるモノには書いてるから、再チェックね」

書類とシャーペンと手を要領よく動かしながら言う。

「はいはい」

仕方ないように優衣の隣である自分の席に座り、ペンを片手に書類を確認する。

生徒会長と副会長が、有能なのは、素晴らしい事だ。
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