アイドルなんて、なりたくない<font color=
「はい校長先生」

揉み手しながら、校長の後を付いて行こうとするが

「ああ、そうだ」

と思い出したように生徒会役員の方を向いて

「予算は枠の中で収めてくれよ。近年のデータをみたら、見られたものじゃないからね。生徒達にも生徒会から言い聞かせるように」

校長に対する時とは逆に威圧的に言う。

そして校長の後を追う。

足音が遠ざかると…

優衣の表情が一変

「なぁにが、自分達を敬えよ。だいたい、生徒に睨みきかせるだけしか能が無いくせに偉そうにして!あぁもう、虫酸が走るわ。あのハ〇にカ〇キリ親父。だいたい、何であんな能無しがウチの学校に来るのよ」

先程までの微笑みとは打って変わって、ブラックモードに入ってブツブツと言っている。

「あーあ、ダークモード入っちゃったよ」

千里が困ったように言う。

「でも、いつもながら見事な手腕ですね」

都の言葉に

「まあ、会長は見た目がいいから、笑顔で言われると大抵のオッサンは騙されるからな」

直紀がケラケラ笑いながら言う。

「まあ、この龍神町の《四大賢老》のうちの二人の孫だしな」

博文が言う。

補足として…

《四大賢老》とは…
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