アイドルなんて、なりたくない<font color=
しかし、洸太は優衣に毎日のように、ちょっかいをだすようになった。

最初のうちは、優衣も相手にはしていなかったが…

イライラが募り、とうとう爆発してしまった。

もう何も言ってこないだろうと安心していたが…

次の日、いつもと変わり無く優衣に、ちょっかいを出してきた。

それから、優衣は洸太をぶん殴るようになった。

遠慮はいらないと悟ったからだが。

それでも、彼はめげない。

羨ましい性格である。



優衣は、ゴロゴロとベットの上で寝返りをうっていた。

(好きでやったワケじゃないのに)

唇を噛む。

優衣は、目立つ事が好きじゃない。

【日々平穏】

が、優衣にとっては心地がいい。

この町では知らぬ人間はいない位目立っているが、あくまで、町の中だから問題ではない。

四方を山に囲まれた穏やかな土地。

寂れた田舎という訳でもない。

それなりに活気がある。

穏やかなのに、どこかピンッと張り詰めたような空気がある。

精神を修業したりするのには適した町。

暖かい家族のような町の人々。

優しい家族。

何もかもが、優衣にとって気持ちがよい環境である。
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