狼くんに振り回されすぎて

「いい加減に離しなさいっ!!」


「っ!」


ようやく最後の意地で彼の体を離すことができ
私は改めて大神くんと正面から向き合った


「ぶっ、部室はそんなことする場所じゃない!」


「てか、そんなことって?」


「だ、だからさっきみたいな……」


「首にちゅーとか?」


「はっ、恥ずかしいから言わないで!」


「顔真っ赤だよ、先輩?」

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