狼くんに振り回されすぎて

「先輩みーっけ」


「大神くん……?」


ふいに扉を開いたのは
ちょっと不機嫌な顔をした大神くんだった


「あっれー、皐月じゃん
お前マネージャー押し倒して何してんの?」


「べっ、別にこれは…ただの事故で…」


大神くんは今にも皐月くんを
殴りそうな勢いで詰め寄った


「ちょっ、中村マネ!?なしたんすか!?」


「崎本くん…!」


「崎本、先輩連れて先に部室から出てろ
あとは俺が話するから」


「わっ、わかった!!
行きましょ、中村マネ」


「うっ、うん……」


二人きりにして本当に大丈夫なのだろうか
まさか殴り合いとか、ないよね?

< 36 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop