狼くんに振り回されすぎて
「なんかー…意外だね?」
大神くんの本音を聞いたのは
これが初めてかもしれない
だっていつも練習のときに
女子が集まってきたら
練習そっちのけで行っちゃうし
「実際年上キラー?だかって噂
俺からしたらいい迷惑だし」
「え?じゃああの噂って?」
「俺に振られた奴が
腹いせで流したんじゃね?
詳しくは知らないけど」
「そっ、そうなんだ…」
「でも先輩になら俺
年上キラーになってあげてもいいよ?」
「えっ、遠慮しときます」
「それに、俺追われるより追いたい派だから
先輩が俺を嫌いになったとしても
しつこく追うかもしんない」
「いやストーカーじゃん」
「でもさ先輩、そんだけ俺は今
先輩に惚れてるって事だけはわかって」