続 理想の結婚
いてもたってもいられない俺は


ガタンッ!!!!


頭より先に体が動いてた。


てめぇ、璃子に触るんじゃねぇ!!!


目の前まで行って、三神から璃子を引き離して抱き寄せた。



さっきの、俺への恨み節や三神の言葉で俺も目が覚めた気分だ



ああ〜、俺はなんで今の今まで気がつかなかったんだろ…



結局は本当の自分を知られて嫌われるのが怖かっただけじゃねぇか!!



璃子は今までずっと本心で接してくれてたのに、結局は自分可愛さで、璃子に対して何枚もの厚い壁を張ってたのは俺じゃねぇか!!



もうそんな事やめよう……



璃子にうざかられようが、煙たがられようが、俺は俺でいなきゃいけなかったんだ!!!



ああ、今すぐここから連れ出したい。


………連れて帰ろう。





店の中を大混乱にしてしまったので、店員に詫びを入れて、



美希ちゃんにも頭を下げた。
ついでに、美希ちゃんに付きまとう男も俺の眼力パワーで撃退しておいた。


斗真感謝しろよ!!


そして、足のおぼつかない璃子を抱えて帰った。
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