続 理想の結婚
ある日、璃子がひょっこり俺の職場に来た。


忘れものをわざわざ届けに来てくれたんだ。



日中はなかなか顔を合わせられないので、璃子の顔を見た瞬間に抱き締めたい衝動にかられた。



でも、同期の野郎共や、先輩、課長、部長までもが、璃子に見惚れてヘラヘラしやがってたんだ!



熱い視線の数々にも気付かずに
ニコニコしながら俺の所に忘れ物を届けに来た璃子。



俺は最上級の眼力を使って
職場の熱い視線を蹴散らした。



その後、追い返すように帰した。



璃子は何か言いたそうな顔してたし
あんな追い返し方は良くないってわかってたけど


他の男に羨望の眼差しで見られるのが我慢ならないんだ。


いいかげん、気づけよ!!
この無自覚女!!!
< 6 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop