薔薇の香りと共に

「…にしても。あの人何のために俺らを呼んだんだよ?」


「そうだね。ユエちゃんの態度に機嫌損ねて戻っちゃったし…」


「う…、す、すみません…」


「いいよ、別に。面白いもの見れたしね~!ユエちゃんは気にしないで」


クオンさんはこういうけど…、何か話があるからルドルフさんはここへ来たんだよね…。


「クラウスさん、何か知らないの?あの人がみんなを集めた訳とか」


ルアくんがクラウスさんに気怠そうに尋ねる。


「…方針について、かな。」


「方針…?」


目を伏せていた鏡夜さんがクラウスさんを横目で見据える。


「そう。ミッドフォードの新しい方針について…、さっき、ユエに吹き込もうとしてたことはそれだよ。

…君らにも、関係のあることだ」


「俺らにも?」


「何なの、その新しい方針って」


眉を寄せるアヤトくんとルアくん。
< 42 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop