クロ * Plan of plot * Ⅰ



これだけでわかるのは何年も一緒にいるからこそだろう



ブーブーッ



メールを送ったプライベート用でなく、仕事用のスマホが震えた



『もしもし?社長??』



空「…何ですか」



『ちょ、もしかして怒ってるんですか!?』



焦った声が電話で聞こえる



空「……何のようだ」



敬語を使うの面倒になったからタメで話す



『あーすみません。すぐ済ませます
実は、社長に客が来ているんですが…』



は?



空「…客?」



『はい。っていうか、星です』



空「…っ!?星藍!?」



『今、警備員に捕まってるんで急いだ方が…』



空「…無理。」



『え?』



空「…とりあえず俺、行けないから
星藍は開放してやって。

倉庫にいるから無理。っつっといて」



『はっ!?ちょ、しゃちょ…』ブチッ



電話をブチ切り、スマホをポケットにしまう



空「…何の用ですか?毒蛇の幹部さん」



目の前にいる毒蛇の幹部に目を向ける



毒幹「……よくわかったな。宇佐見空」


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