君がいるから
季節が何回も変わり僕は、大人になった。

家庭もできた。

それでも、彼女のことは忘れてはいない。

あの人の命日には、家族で花束を持って供えにいく。

嫁さんは、それを理解してくれている。

もちろん、家族は大切で愛している。

若い頃のことは、思いでとして未来を歩くための道となっている。

もし、あの人が生きていたらまた違った未来があったはずだ。

だが、それは考えるだけで存在はない。

あの人の死は悲しくつらいことだった。

でもそれと同じくらい、人を好きになることの喜び、悲しみを知る経験になりいまになっていると思う。
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