君がいるから
彼女は、震える体で訴える。

一緒にいてと…

唇は語る

そばにいてもあなたをこれ以上幸せにはできないから、どうか私から離れてと…

どちらも、彼女の本当の気持ち。

僕は、彼女に伝える。

「最後までそばにいさせてくれないか?
何もできないけど…そばにいたい」

はじめての彼女は、僕にとっての初恋でありいままでで一番大事な存在だった。

どんな終わりでも、逃げたくはなかった。

最後まで見届けていたかった。

彼女が僕を大切に思うように、僕も彼女が大切だったから一人にはしたくなかった。
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