アイツと共に、未来へ
幼き日を夢に見た。両親と過ごしていた他愛もない日々の夢だった。あの頃はまだ幸せだったかもしれない、両親のことを信じていたから。いや、疑いもしなかったというのが正しいか。どっちにしろ、幼くして親に疑念を持つ子どもなどそうそういない。
そう思っていると、目覚まし時計がけたたましく鳴った。今日は学校に行くのだったと思い出して気が重くなる。しかし、終業式の日だ。授業ないだろう。
ふと、横に目を向けるとヒロキがモゾモゾと服を着替え始めていた。寝ぼけ半分で着替えているのだろう。ベッドにはそれぞれカーテンが取り付けられていて寮のルームメイトに寝顔を見せなくてもいい設計になっている。だが、暑いのと、お互いに寝顔を見られても気にしないのとで俺もヒロキもカーテンは閉めていなかった。
「おはよう」
寝ぼけている様子のヒロキに声をかける。
「・・・、おはよう。今日学校来るよな?」
俺が声をかけたことでヒロキはだいぶ覚醒したようだ。
「ああ」
――あまり気が乗らねぇけどな。
俺もパジャマから制服に着替える。それから、廊下にある水道で顔を洗った。部屋へと一旦戻り、学校に持っていく物を持って食堂に向かった。
いつもは食堂でおかずだけを食べ、パンは昼メシ用に懐にしまっていた。しかし、今日は学校に行くのでその必要はない。久しぶりに朝メシで満腹になった。そして、歯磨きをしてから学校の教室に向かう。
そう思っていると、目覚まし時計がけたたましく鳴った。今日は学校に行くのだったと思い出して気が重くなる。しかし、終業式の日だ。授業ないだろう。
ふと、横に目を向けるとヒロキがモゾモゾと服を着替え始めていた。寝ぼけ半分で着替えているのだろう。ベッドにはそれぞれカーテンが取り付けられていて寮のルームメイトに寝顔を見せなくてもいい設計になっている。だが、暑いのと、お互いに寝顔を見られても気にしないのとで俺もヒロキもカーテンは閉めていなかった。
「おはよう」
寝ぼけている様子のヒロキに声をかける。
「・・・、おはよう。今日学校来るよな?」
俺が声をかけたことでヒロキはだいぶ覚醒したようだ。
「ああ」
――あまり気が乗らねぇけどな。
俺もパジャマから制服に着替える。それから、廊下にある水道で顔を洗った。部屋へと一旦戻り、学校に持っていく物を持って食堂に向かった。
いつもは食堂でおかずだけを食べ、パンは昼メシ用に懐にしまっていた。しかし、今日は学校に行くのでその必要はない。久しぶりに朝メシで満腹になった。そして、歯磨きをしてから学校の教室に向かう。