鉄の女には深い愛情を
悪夢よ!!頼むから覚めておくれ…
その後、私は健夫に確保されてアワアワしてるというのに
私の大親友のはずの千里は門の外で待つ彼とデートに行ってしまった。
本当はその日
千里の彼の友だちが私を気に入ってくれてるらしく
あまり気は進まないけれど、4人でごはんに行く予定だったのに
今の気分としては、かなり乗り気で
今すぐにでもそのごはんとやらに行きたいのに
「千里!わりぃな!!今日は天かりるっ!」と言って、手首を引っ張られ自宅方向に強制連行されている。
千里は健夫に興味は無かったが、私と健夫をくっつげたがる傾向があったため
「こっちは上手いこと言っとくから
テンは今日は帰りなよ!」
と、さっさとマイダーリンとやらと腕組んで行ってしまった。
おーーい!!
千里さん、あなた今朝の占いの事覚えてますかぁっ?!!
良い事のある予感の私といればっ‼︎
ってところっっ??!!
千里さんいないと、私はどうなるんでしょうかぁっ??
涼しい顔して私の手首を掴んで歩く健夫
急に立ち止まったと思ったら振り返った
私はいつもの癖でビクッとなる。
「いいねぇ〜、その表情。そそる」
と最上級な色気をかもしだして微笑んだ
ギャーーーーー!!
こいつ、アメリカさんで一体何があったんだ!!
その口で更に
「俺がいない間、ちゃんとお利口さんにしてたか?天」
ウヒョーーーー
「今日は自宅に帰るけど、引越しが済んだら大学の近くのマンションに住むから
天も来いよ?大学まで徒歩5分だから近いぞ」