鉄の女には深い愛情を


健夫との事が纏まった後

健夫は大学が借りてくれたマンションへ引っ越すための荷造りの最中。


元々留学から帰ってきたばかりのため
部屋にある荷物も少なく
大きなものはすでにマンションに運び込まれてるらしく
今日中に引越しは完了する予定。


「健夫!こっちはオッケー!」


「おう!サンキュー‼︎」


アメリカさんで免許も取ったらしく
日本での手続きも終えていたようで
国内でもちゃんと運転できるらしい。


今日は明夫くんの車を借りて必要なものは全て運び込んだ。


マンションでの整理も夕方には片付き
軽く食べれるものを作って
夕飯中。


「天はなんでも器用だよな!
チャチャチャッと飯も作っちゃうし」


「そっかそっか、
もっと褒めてくれてもいいよ?(笑)
何もでないけどね(笑)」


健夫サイド

付き合うと腹を決めてくれた天。

あんなに俺の事を毛嫌いしてたのに
謝ったら
あっけらかんと許してくれたし
俺が我慢できなくてやっちまった行為も覚えてないんだから怒りようがないと笑って済ませてくれた。



付き合うって事に関しても、天は天なりにきちんと俺に向き合おうとしてくれてるじゃんか。


なんで、これが鉄の女なんだ?


最高に暖かい女じゃないか。


今までガキの頃からずっと一緒にいたけど

それでも今初めて知る部分がたくさんある。


意地っ張りで負けず嫌いな所はあるけど


どこまでも優しい天。


クールで大人っぽく見えるけど
笑うと顔がクシャッとなって凄く幼く見える。


そこがまた超絶かわいい。


天が処女じゃ無かったのは
かなりショックだし
初めての男を見たら殴り飛ばしてしまうくらい腹立つけど
今は正真正銘俺のもの。


絶対離さない。


約20年お前しか見れなくて
やっと手に入ったんだ。
お前が誰か他に好きな奴ができても離せないと思う。


だから早く俺を好きになれよ!

ー健夫サイドおわりー
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