鉄の女には深い愛情を


「……てーーん!天!!起きなさい」


「ん?」


「なんか、健夫くんと綾ちゃんと修二くんが来てるわよ!!
何かしらねぇ〜!!(笑)」


ニヤニヤしながら私の顔を見るママ。


私はちょっとソワソワしながら
いそいで着替える。


「天、ちょっとここに座って?」


と言って、普段おちゃらけてるママが
真面目な顔して私に椅子を差し出す


「うん…どうしたの?ママ?」


「ねぇ、天。 真面目に答えて欲しいの
天…… 健夫くんの事どう思ってるの?
天は健夫くんが好き??」


真剣な顔でママが言った。


なら私も真剣に答えないとね


「初めはね、健夫の事なんか大っ嫌いだ ったんだ。
でもね、健夫は凄く優しくて暖かくて どこまでも真っ直ぐな人だったの。
そんな健夫が今は大好きだよ。」



思ってる事しっかり言えた。


「そっか…わかった!!それなら、ママはいつだって天の味方だよ。」


と優しく微笑んでくれた。


「さて、天。
これからパパと勝負しなくっちゃ。
大丈夫!!パパはね、娘の幸せを壊すような人じゃない。
でもね、天は私たちにとってたった1人の天使だから、そう簡単に許せないこともあると思う。でも話せばきちんとわかる人よ。」


そして私たちはみんなの待つリビングへ
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