鉄の女には深い愛情を
フゥ〜
とパパが溜め息をついた後

「健夫くん、天。
頭をあげなさい……」


さっきとは明らかに語気の違うパパの声に私たちは顔を上げる。


「健夫くん、
天と一緒に住む事を認めよう。」


「ありがとうございますっ!!」
深々と頭を下げる健夫。


「ただし、条件がある。
週に一回は天をうちに返す事
健夫くんと天は私の病院でバイトをしながら生計を立てなさい。
天……、健夫くんは天の所に婿に入りたいと言ってるようだが?いいのか?
天は健夫くんで」


「はい。パパ…」


「わかった!でもお前たちはまだ若い。
嫌になったらいつでも帰ってこいよ!



「大丈夫です!正人さん。俺は絶対に天を離しません!!正人さんにも絶対に返しません!(笑)」


「ははははっ(笑)
今日は飲むか!!」


「正人!朝まで付き合うぜ!」


「本当に修二にそっくりだな!健夫は」


パパが初めて健夫と呼び捨てにした!!


「「ほっ」」

ママと綾ちゃんも涙ぐみながら
ほっとしてる。


2人ともありがとう!!
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