MY☆HERO

助けを求めて

~琉衣(るい)side~



「あ゛ー!!お腹いっぱいだー!!」



「瑞希(みずき)、うるさい」


俺が瑞希に注意すると黙った。


「てかさ、そろそろ学校行かねーの?」


店の店長、店長といっても知り合いの竹下さんが言ってくる。



「行ったってよー、女共がうっせぇーんだよ」


「あれれ??颯斗(はやと)女嫌いだっけ?」


瑞希が颯斗にニヤニヤしながら聞いている。


どこにニヤニヤする要素があるんだ。



「あ??俺は女の子は嫌いじゃねーけど多すぎたらキモいだろ?」


颯斗が言う言葉に瑞希は首をかしげる。


「だーかーらー!!もう、琉衣ーこいつになんて言ってやったら理解する?」


俺に振るなよ。急にそんなこと言われても・・・。


瑞希の好きなもの・・・・好きなもの・・・・うーん。


「あっ、例えば、目の前に小動物がいるだろ?すると、かわいいってなるだろ?」


俺の言葉に瑞希は首をたてに振る。


「もちろんっ!かわいいよ!!」


「じゃあ、それが50匹とか100匹が急にお前に突進してきたらどうする?」


「うーん・・・」


瑞希は少し悩んだところで答えを出したようだ。


「かわいい!!」


・・・・・・え?いくら、小動物とはいえ50匹や100匹だぞ?かわいい!!じゃないだろ。

気持ち悪い、暑いじゃないのか?


こういうところは、少し瑞希は謎。







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