MY☆HERO



「颯斗、こいつとは無理だ」

「いや、俺もわかってた」


二人で頭を抱える。


当の本人は「え?なんのこと?」と、何もわかっていないようだ。


はぁー・・・。なんだ、天然?ちがうかな。とりあえず、ちょっとズレてる部分はあると思う。



「ねぇ、もう家に戻ろうよー」


俺たちはいろいろあって同じマンションに住んでいる。


まあ、仲いいし喧嘩もしたことないから別にいいけど。


「なんだ?もう、帰るのか?あ、そうだ。学校行くなら髪の毛直せよー」


竹下さんが言ってくる。

そりゃ、そうか。俺は茶色・・・まあ、茶色は直さなくていいけど。


颯斗は青に近い紫ですぐに染めてるのわかるし瑞希にいたってはピンク。薄いピンク色。


最低、瑞希だけでも髪の色を直さないと学校行けねぇーな。


まあ、瑞希はこの髪の色気に言ってるから絶対に染め直さないと思うけど。


その前に、学校行く気ねぇーし。


テストだけ受けとけばいいんだろ?別室でいつも受けてるから大丈夫。・・・・のはず。




「はいはい、じゃあねまた来る」

そう言ってお金を置いて店を出ようとした。


「おう、次は女の子一人ぐらい連れてこい!」

「へいへい」

俺は適当に返して店を出た。




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