MY☆HERO



そして、自分も朝食を食べて学校に行く支度をする。


「行ってきます・・・」


無駄に大きな家に響く私一人の声。

真司さんは家で仕事をしているみたいだけど、挨拶を返したことは一度もない。


「いーおりっ!!」

背中からくる急な衝撃。


「いっだっっ・・・」

昨日、殴られて青じんでいるところを叩かれた。


まぁ、知っててじゃないんだろうけどね。

「何すんのよ、希穂」

希穂とは中学生からの仲だ。

「え?朝の挨拶??」

まるで、常識でしょ?と言わんばかりの顔。

はぁー・・・まぁ、これが希穂なんだけどね。


学校でもほとんど希穂と一緒にいる。


2年間同じクラスだから一緒にいる時間が必然的に長くなってしまう。


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