MY☆HERO
優しすぎる
私は男から逃げてたらちょうど店から出てきた男にぶつかってしまって、思わず「助けて」って言っちゃったら男たちを殴り飛ばしてくれた。
いい人なんだろうな。
そしたら、突然「俺らの家来たら?」とか言われて、腕を引っ張られた。
え、え?たった今出会った人の家に行くの?
確かに、助けてくれたしいい人だって思ってるよ?でも、名前も知らない人の家に行っていいの?しかも、男の人だし・・・奇抜な髪の色してるし・・・ちょっと怖い・・・かも。
何もしないってわかっているけど。
すると、急に瑠衣と呼ばれていた男に抱き抱えられた。
「靴履いてねぇじゃん。運ぶ」
正直足の裏が痛かったから助かった。
「あ、ありがと・・・」
でも、本当についていって・・・って抱き抱えられてるけど行ってもいいのかな?
一人で悶々と考えてる間にどうやら着いていたようで・・・。
「はい、入って」
そう言ってドアを開けてもらった。
「お、お邪魔します・・・・?」
思わず私は今まで外を歩いて汚くなった靴下を脱いでを中に入ってしまった。
「ここ座ってて」
ソファに私は言われたように座った。
案外広いな・・・。とか思いながら私は部屋の中をキョロキョロ眺めていた。
リビングからでも4つはドアが見える。
すごく、部屋があるんだな・・・。
本当にここマンション?
そして、ソッとお茶を渡してくれた。
「あっ、ありがとうございます・・・」
私がそう言うと「ああ」と小さな返事をして3人とも私の向かいのソファに座った。