MY☆HERO
「私の居場所は・・・・そこしかないから」
あの場所を出れば私は行くとこなんてなくなる。
嫌でも戻らなきゃ・・・・。
「ここ住めば?」
「えっ」
急に五十嵐さん・・・だっけ?
五十嵐さんがそんなことを言ってきた。
「そ、そんな急に!!無理ですよ」
「なんで?」
本当になんでダメなのかわかっていなくてコテンと首をかしげる。
そんなのおかしいじゃん!!
急に、今日出会った人の家に住む?
いやいや、おかしすぎる。
「まあ、住むかどうかは別にしてとりあえず、今日は泊まったら?時計見てごらん」
そう言われて部屋に飾ってあった時計を見た。
えっ、うそ。
12時?!どんだけ、私この人たちといたの?
「ここから家帰るなんて危ないし、帰っても危ないでしょ?泊まりなよ」
原田くんが言ってきた。そりゃ、そうだけど・・・・。でも・・・・。
「だーいじょうぶだって!!ほら、俺ら何にもしないよ??」
さっきも聞いたことあるようなセリフだ・・・・。
でも、この人たちなら大丈夫・・・・かな?
「じゃ、じゃあ一夜だけ・・・」
「うんっ、先にお風呂入る?」
原田くんがお風呂場に案内してくれた。
「あ、ありがとうございます!!」
そう言って、私はお風呂に入った。