MY☆HERO



・・・・・おかしい。


急に出会った人に助けれて、初めてあった人の家に行って、住めば?と言われて、泊まれば?と言われて、そして、お風呂までかりている。


なんで、こんな優しくしてくれるんだろう・・・・。


まったく、知らない人なのに。




あと、何歳なんだろう?


後で聞いてみよう・・・。




私がお風呂からあがると脱衣所には黒いスエットが置いてあった。



だれかの忘れ物かな?


私は再び先ほどまで着ていた制服に手を伸ばしたときに扉の向こうから声が聞こえた。



「そこにスエットあんだろう?それ、一番チビの瑞希のだからさ。着ろ」



「えっ、あ、ありがとうございます・・・」


私のため?


一番チビとか言うけど、私よりかは大きいわけで・・・。


「で、でかい」


袖も萌え袖なんてものじゃなくて、完璧に隠れちゃってるし、裾も踏んじゃいそう。


まあ、私は小さいほうだしね。


「あ、あの~お先でした。ありがとうございました」



そう言ってリビングに戻ると、原田くんがトコトコと寄ってきた。


「わーやっぱり、大きかったねー。伊織ちゃん小さいもんね」



そう言って、私が着ているスエットの裾を折っていく。


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