MY☆HERO



「はい、朝ごはん」


多分ほかのみんなはもう食べたのだろう。


瑠衣くんが出してくれた。


「あ、ありがとう・・・・」



出してくれた朝ごはんはとても美味しかった。


私が食べ終わると昨日みたいにソファにみんなが座った。



「で、本当にどうするんだ?」


瑠衣くんが言った。


もう、ここにお世話になるわけにもいかない。


迷惑しかかからないもの。


「帰る・・・。ありがとうね」


私がそう言って立ち上がろうとした瞬間に手を掴まれた。


「本当に帰るの?」

「瑞希くん・・・・?」


上目遣いで聞いてくる。


可愛いなんて思ってる場合じゃない。

なんでいっつもそんなに悲しそうな顔するの。


「どうせ殴られんだろ?ならここにいとけば?」

颯斗くんも言ってくる。


どうせ殴られるけど・・・・。



「もう、迷惑はかけられないから」



私がその言葉を言った瞬間に瑠衣くんがこっちを振り返った。


「え、俺ら迷惑なんて一言も言ってないじゃん」


いや、確かに言われてないけどさ・・・・。


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