MY☆HERO



すると、今まで黙ってた瑠衣くんが口を開いた。


「まあ、俺らのことはどうでもいいじゃん。これから、どうするの?」


いやいや、どうでもいいことないし。


「やっぱ迷惑かけたくない」

「だーかーらー!!僕ら誰も迷惑なんて言ってないじゃん!!」


そうだけど・・・・・。

「ほら、俺ら一夜を共にしたか仲だろ?」


颯斗くんがニヤッと笑っていってくる。


その言い方やめてってば!!!!何回言うのよ!!



「ここで問題です」


急に瑠衣くんが言ってきた。


問題?なに。


「このなかで迷惑と思っているのは誰でしょう」


「え・・・」

「正解は誰もいません」


・・・・・何が言いたいの。ていうか、瑠衣くんのキャラが未だにわからないんだけど。




「お前は戻って殴られたいのか?」


急に真面目な顔つきになって本気で聞いていることが私でもわかる。



「殴られたいわけないよ・・・・」


「どうせ帰っても殴られるんだったらここにいとけばいい。


それでも帰るっていうなら俺は止めねぇ」




帰りたくない・・・・・でも、帰らなきゃならない。




私は今ままで、真司さんの言うことを聞いても真司さんがムカついてたりするととりあえず、殴られた。


もう、殴らないからって言葉に何回騙されたか。


だから、真司さんはもちろんほかの人も少しだけやっぱり疑ってしまう。

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