MY☆HERO
お引越し
―――――――次の日―――――
「じゃあ、今日は伊織ちゃんの生活用品買いに行こうか!!」
瑞希くんがパンッと手を叩いて急に言ってきた。
瑠衣くんは本から目だけを覗かしているし颯斗くんはソファで寝ている。
そして、私はテレビを見ていてそれぞれバラバラの事していたのに、急に?!
「あー?今からか?」
瑠衣くんが思いっきり顔でめんどくさいと言っている。
「だってさ今日日曜日だよ?!普通の日は行く時ないし来週まで伊織ちゃんの物なにもないじゃん!!」
いや、そうだけどさ・・・。
「ん・・・なに、騒いでんの」
颯斗くんが瑞希くんの声で起きた。
そして、瑞希くんが颯斗くんに私の物を買いに行こうということを言っていた。
颯斗くんはノリノリで行こうぜ!!みたいな感じだった。
「でも、学校の物とか家だろ?あいついんじゃねーの?」
あいつ・・・真司さんのことか。
「あ、日曜日の夜は毎週どこかに出かけてるみたいなの・・・」
どこに出かけてるかは聞いたことはあったけど教えてくれない。
深く追求しても殴られるだけだからもう聞かないようにしてたけど。
「じゃあ、必要最低限のものは夜取りに行こう」
そう言って私たちは出かける準備をし始めた。
まあ、ほとんどは瑞希くんがうるさいから強制だけどね。