MY☆HERO



騒がしいふたりをよそに瑠衣くんは一人で雑貨を黙々と見ていた。


「なにかいいの見つけた?」

私が覗き込むように瑠衣くんに声をかけると驚いたような顔をされた。



「いや、別に・・・」


返事短い!!


いや、ここで長くてもびっくりするんだけどね。


私はそっかとだけいいとなりの雑貨を見ていた。


「あ、伊織ちゃん何か買い忘れあったの?」

いつの間にか買い終わっていた瑞希くんが袋をぶら下げて戻ってきた。


「あ、大丈夫!というか、私持つね」

「いや、重いから大丈夫だよ」


「いやいや雑貨は重くないし」


こんなやりとりを何回かして結果、私が勝った。


「重かったら言えよ?」


颯斗くんがとなりから言ってくる。


ありがとうとだけ言った。まあ、私のものだから自分が持たなきゃね。



そして数時間いろいろな店をまわっていろいろなものを買ってもらって・・・・。




「マジつかれた。そろそろ帰ろうぜ」


颯斗くんが休憩用の椅子にもたれながら言っていた。確かに私も疲れた。


「帰る!!あ、そろそろ伊織ちゃんの家に荷物取りに行かないとね」


帰るついでに行くかと瑠衣くんの提案で行くことになったけど・・・・。



大丈夫かな?


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