ＭＹ☆HERO
電車に乗って案外すぐに私の家には着いた。


「ここだよ」

私が案内するとみんなが「でけー」とか言っていたけど・・・大きいかな？


みんなのマンションも十分大きいよ。


真司さんの車がないのを確認してから合鍵を使って中に入った。


いつ帰ってくるかわからないからなるべく早くするねと言い私だけ中に入った。


そして、自分の部屋に服とありったけのお金と学校のカバンと下着とか必要最低限のものだけすぐに大きなカバンに入れて外に出た。


すると、３人は慌てていた。


「早く！！やばいって！車がなんか帰ってきた・・・かも！！」


かも？ああ、真司さんの家は駐車場と玄関が真反対のところにあるから彼らは真司さんの車かどうかわからないのか。


でも、多分・・・真司さんの車。



ガチャッと反対側で車のドアが開く音がする。



「早く！！」と言われて走ってみるけどカバンが案外重くて速く走れない。



というか、３人早すぎ！！


ヤバッ、私だけ取り残されてる？！


そう思って頑張って走るけど距離は縮まらなくて。


「はぁ、何してんだよ」


そう言って瑠衣くんが戻ってきてカバンを持ってくれた。

「あ、りがとう」


「早く行くぞ」


そう言って走っていく。



ハァ、ハァ・・・・。結構家から遠いところまで走った。


駅はすぐそこだからすぐ乗れる。




「大丈夫か？」

颯斗くんが息を切らしている私を心配してくれてる。


「あ、ありがと、大丈夫」


息を整えて電車に乗ってマンションに帰った。



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