MY☆HERO
「はぁ~やっぱり我が家が一番だ!!」
帰ってきて早々ソファに飛び込んだ瑞希くん。
確かに疲れた・・・・。
「あ、そうだ。いおりんの部屋どうしよっか」
思い出したかのように言った瑞希くん。
・・・・・ん???いおりん?いおりんって誰?
「はあ?瑞希何言ってんの?いっちゃんのほうがみじけーだろーが」
いっちゃん?いおりん??
「え、ちょっとまって。もしかしていっちゃんとかいおりんって私のこと?」
「そうとしか考えられねぇだろ」
瑠衣くんがとなりから言ってくる。マジですか。
「あと、お前の部屋はこっち」
そう言って案内してくれた部屋は案外大きくて。
「好きに使っていい」
そう言って荷物も持ってきてくれた。
「あ、部屋のことは寝る前にやるよ。それより、家事のことだけど・・・」
「ん?やってくれんだろ?」
「うん、好きだから全然いいよ。でも、洗濯機の場所とかお風呂沸かすのとかフライパンとかどこになにがあるかわかんないよ」
私がそう言うと瑠衣くんはひとつひとつ丁寧に案内してくれた。
「ここが、洗濯機、その横がお風呂沸かすやつね。ボタン押すだけだから俺らでもできる。キッチンは適当に探ったらあるから。冷蔵庫の中身もね」
それだけ言うと瑠衣くんはお風呂を沸かすボタンを押した。
「いおりぃぃぃいいん!!!!!!お腹減った!!」
リビングで瑞希くんが叫んでいる。それより、私もういおりん決定なんだ。
私はわかった!!と返事をしリビングに向かった。