MY☆HERO
2章
学校の日
「んっっ・・・・」
ベッドのそばに置いてある目覚まし時計を手に取る。
「7時・・・?」
ちょうどいい時間かな。
私はまだ寝ている彼らを起こさないように静かにリビングに向かった。
弁当箱は前に買い物に行った時に買ったのがあるし・・・。
一応3人のも買ってるけど弁当作ったほうがいいのかな?迷惑とか思われたりしたら・・・。
うーん・・・どうしよう。
私が悩んでいると颯斗くんが起きてきた。
「いっちゃん、もう起きてるの?おーはよっ」
眠たそうに私の方に近づいてくる。
「おはよう。あ、そうだ。3人って弁当いる?」
私はちょうどいいタイミングで颯斗くんが起きてきたので聞いてみた。
「・・・弁当?なんで?」
本当に分かっていないかのように首をかしげる。
「なんでって、学校でしょ?お腹減るじゃん」
「え、俺ら学校行ってねぇよ?」
「え?」
学校行ってない?でも、同じ学校で同じ学年だって・・・あれ?
ウソだったのかな?
「あ、学校には入ってるけど通ってないっていうか・・・不登校っていうか」
颯斗くんはなんて伝えればいいかと言葉を考えている。
とりあえず、学校には行ってないのよね。
あれ、こんなこと希穂が言っていた気がする。
「今日も行かないの?」
「・・・・さぁ」
返事の意味が分からず私は首をかしげた。