MY☆HERO
しばらくしてクラスの女子が戻ってきた。
「やばかったねー」
「まだ、興奮してるもん」
「マジでイケメンだったね」
そんなことを話しながら戻ってきた。
「あっ、伊織戻ってたの?!もったいない!!」
「うん、人ごみそんなに好きじゃないから・・・」
本当は見つかった時にめんどくさかっただけ。
「そっかー・・・それにしてもイケメンだったんだよ?!」
私が弁当食べながら希穂の話を一方的に聞いていた。
「もう、本当にイケメンでね!!」
希穂が話し始めたらほかの女子たちも彼らの話をしていると気づくと「話に混ぜてー!!」と言って集まってきた。
あ、これ私会話には入れないタイプだ。まあ、いいもん。
一応会話だけ聞いとこう。
私はそう思い聞き耳を立てていた。
「原田くんは可愛い感じだよねー!!」
「わかる!あんなピンクの髪の毛似合うの原田くんしかいないよ!!」
原田くん・・・?ああ、瑞希くんのことね。
確かに瑞希くんは可愛い。
「伊織はどう思う?!原田くんのこと!」
「みずっ・・・原田くんのこと?」
危ない。思わず瑞希くんって言ってしまうところだった。名前呼びなんて追求されるに決まってる!!
「んー・・・可愛いね」