MY☆HERO
「でも、中西君くんもかっこよくない!!??」
「あ、あれはやばい。マジでイケメンだわ」
「中西くんみたいなのにナンパされたら死ぬよ!!」
中西くんねぇー・・・・たしかに、颯斗くんはイケメンだと思うけどさ・・・軽そうだしね。
「でも、やっぱり一番は・・・?」
「「「「五十嵐くんだよねー!!!」」」」
怖いほど声が揃ってほかのクラスメートも驚いている。
瑠衣くんは文句なしでイケメン。整いすぎている。
「でも五十嵐くん、ちょっと不愛想じゃない?」
「あーわかる!!一般人は話しかけるなオーラあるよね!!」
「本当、それね。なんか気安く話せないし、話しても相手にしてくれなさそう」
まあ静か、だよね。必要最低限はしゃべらないみたいな。
でも、優しもん。優しかったらいいもん。
彼女らが盛り上がっているからか、騒がしいからか・・・まあ両方か。とりあえず、うるさかったから廊下の騒ぎように私たちは気がつかなかった。
「希穂、早く食べないと時間、やばくない?」
隣にいた希穂は弁当箱にまだまだおかずが入っていた。
「本当だ、やばっ」
そう言ってみんなが食べ始めて静かになった。
――――――――――――――ガラッッ。
教室のドアが急に開いた。
「えっ!!!???うそ、なんで!!??」
「キャァァァアアアァァァア!!!嘘でしょう?!」
「なんでこんなところに!!?」
「誰目当て!!??キャァァアアァァァァ」
みんなが一気に騒がしくなる。さっきとは比にならないぐらいに。
それもそうだ。なぜか、あの3人が立っていた。
「いっちゃんいるー?」
颯斗くんがのんびりした口調でそう言った。