MY☆HERO

相談事





着々と授業が終わっていき、クラスメートに瑠衣くんたちのこと追求されないように希穂とそそくさ逃げるように教室を出た。


「伊織!!ちょっと、お茶しない?」

「うん、いいよ」


私はそう言って学校の近くにあるカフェに入った。

希穂が誘うってことはなにか悩み事でもあるのだろうか。



席に座り、ドリンクバーにいって紅茶を入れた。


「・・・・で、なにか相談事?」


「・・・うん」


希穂がすこし俯いて頷く。


「あのね・・・五十嵐くんのこと・・・好きになっちゃった・・・かも」


顔を赤くして途切れとぎれに言っていく。


びっくりした。希穂から恋バナが聞けるとは。いや、恋バナは何回かしたことあるんだけど・・・。


希穂が誰かを好きになったっていう話は初めて聞いた。

希穂のこと好きっていう人は何人かいた気がするけど・・・。


でも、まさか瑠衣くんだったとは。


「まあ、いいんじゃない?」


「あのね、それでね、伊織さなんか知り合いぽかったじゃん?・・・よくしゃべる?」


なるほど。希穂のことを紹介したらいいの?


「う、うん・・・まあ」


「じゃあさ!!お願い!!」


そう言って私の手を握ってくる。


「私のことしゃべって!!お願い!!私のことアピールして!?」


「う、うん」

本当にすきなんだな・・・。


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