MY☆HERO

最低なやつら




「ただいま・・・・・です」


語尾は自然と声が小さくなってしまった。


もちろん、挨拶を返されることはないが。



靴を脱ごうとしたときに気づいた。



・・・・・あれ、靴の数多くない?


お客さんかな。珍しいな・・・。



お客さんがいるから早く帰って来いって言ったのかも。


それなら、失礼なことをしちゃった。


「真司さん・・・?」

リビングから声が聞こえてくるので恐る恐るリビングのドアを開ける。


すると、急に手を引っ張られて前に転げるようにリビングに入った。



「わっっ・・・・!?」


私はすぐ顔を上げると真司さんが完璧に怒っている顔で私を見下ろしていた。


「早く帰って来いって言ったよな!!??」


―――――――――ドゴッ。


「俺のメールと電話無視したよな!!??」


――――――バキッ。



「ウッッ・・・・ごめんなさい・・・・」



頭を守るように手で覆う。


「まぁまぁ、殴られてるの見る趣味、俺らないんでそこらへんに・・・」


一人のぽっちゃりした男性が止めてきた。


・・・・・誰?




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