呪いの着メロ
 学校が終わり、帰宅した俺の手にはあの『片目の少女』がある。霧谷から又借りしたものだ。一応、校則違反だが、期日までに俺が図書室に返却することを条件に貸してもらった。

「横着」という余計な一言を貰ってしまったが・・・・・・。

(さっそく読んでみるかな・・・・・・)

 制服から私服に着替えて、一息ついたところでベッドに寝そべりながら俺は本を開いた。

 うっ、文字がギッシリ詰まってやがる。挿絵なんてものもなさそうだな。これは予想以上にキツイ睡眠薬になりそうだぜ。

 それでも、一応、班長として、一度は目を通しておかないと・・・・・・これが元となっているのなら、がっちり押さえておいたほうがいい。

 そう考えたからこそ、俺はこの本をわざわざ霧谷から借りたのだ。

 しかしまぁ、よくこんな細かい字を霧谷も三嶋も読めたものだ。

 霧谷はともかく、三嶋なんてとても本を読むタイプには見えないのに・・・・・・

 人は見かけによらないものだ。

 しかし、これは本当に眠くなる。


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