マジすか学園4
「小嶋真子…だよね?」
真子は足を止める。
真子の足を止めた人物“木崎ゆりあ"も知らない人がいないくらい有名だった。
「私、木崎ゆりあ。よろしくねっ♪ゼロの…小嶋真子さん。」
チーム0、それは真子が中学のときに入っていたチームだ。
各地区の強いものしか入れない最強チーム。
「私、真子が抜けてからゼロに入ったんだよねー。だから私の前にいたあなたが気になってたんだ。」
チーム0か。懐かしいな。
「それで、なんかよう?」
「わたしさ、ずっとあなたに興味があったの。ねぇ、私と勝負しない?タイマン。わたしは…マジ女のてっぺんとりにきたんだよ。真子もそんなんじゃないの?」
「てっぺんね。興味ない。」
そういい、真子は廊下を歩きだそうとする。
興味ない。てっぺんとか、マジとか…仲間……とか。
そんな考え、とっくに捨てた。
そんなもの、とっくに捨てた。
ねぇ、前田さん。あなたは私に「マジを探して欲しい」っていいましたよね。
それ、今でもわかんないんです。
わたしのマジってなんだろ?
前なら…
ゼロにいた頃ならわかったかも知れなかったのに。