四葉のクローバーが散るとき…

私は、泣きたくなった。


涙をずっと我慢していたせいか、


涙は止まることを知らない。


私は、声を押し殺して泣いた。


すると、


何かが、こつんと


背中にあたった。


恐る恐る振り向くと、


野良猫がいた。


私「おいで。

  君も、一人ぼっち?

  実は、

  私もなの。」


だけど、野良猫は、


私の手から逃げて、

茂みの方へ行ってしまった。


私「そっか…。


  猫ちゃんは、

  一人じゃないんだね。

  私だけ、一人ぼっち…か。」


そう思うと、また


涙が出てきた。


うぅ。寒い。


上着、持ってきて良かった。

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