愛、あんど、哀。
始まりの絆
今日から私は、中学生。
「友達たくさん作って、楽しい学校生活の始まりだぁ!」
まだ新しい制服を着て、持ち慣れていない通学バッグを
肩にかけると、大きく宣言した。
玄関で扉と向き合う。
いつも通りのドアなのに、何故だか、違う世界への
入り口のように思えた。
「いってきます!!」
声を張り上げ、外に出た。
……部屋のなかからは何も返ってこない。
しかしそれは当然のことで。
この家には私以外、誰も住んでいないのだ。
両親は私が3才のころに交通事故で亡くなっていて、
小さい頃からおばあちゃんと暮らしていた。
「友達たくさん作って、楽しい学校生活の始まりだぁ!」
まだ新しい制服を着て、持ち慣れていない通学バッグを
肩にかけると、大きく宣言した。
玄関で扉と向き合う。
いつも通りのドアなのに、何故だか、違う世界への
入り口のように思えた。
「いってきます!!」
声を張り上げ、外に出た。
……部屋のなかからは何も返ってこない。
しかしそれは当然のことで。
この家には私以外、誰も住んでいないのだ。
両親は私が3才のころに交通事故で亡くなっていて、
小さい頃からおばあちゃんと暮らしていた。