狂ッタterror(恐怖)ゲーム開始





「やっぱり思い出せないや………」



実空に言った訳でも無くポツリと呟いた
声はそのまま消えていった





「今日授業サボっちゃう?」



真面目な実空からは聞いたことも
無い言葉が聞こえる



「なんで?」




「美咲があんな事あったしこんな事言うのも
何かあれだけど最近奈々元気無いじゃん
だからどこか遊びに行かない?」




実空の言葉に目尻が少し熱くなる




美咲が死んでから私達の心は離れて
俊介まであんな事になっちゃって元気なんて
出なかったけど、このまんまじゃ私も俊介みたいに精神的におかしくなっちゃうかもしれない



それを実空も考えてくれたのかもしれない




少しくらいならいいの………かな……





「うん、行く

ありがとう実空」




「お礼言われることなんてしてないよ

じゃあ、早速行こっか
大河は置いていっちゃえw」




「そうだねw」




美咲が死んでから私は初めて少しだけど
心から笑えた







私と実空は立ち上がって屋上のドアへと向かう


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