ひまわり色のラブレター
だから当然、悠ちゃんのテスト結果は
学年トップだし、バスケもレギュラー。


嬉しい気持ちもあるけど
なんか悠ちゃんが遠くなった気がする。


実際、今だって少し手を伸ばせば
悠ちゃんに触れられる距離にいる。


違う、そうゆう事じゃないんだ。


きっと心の距離、だ。


私が考え込んでいると気付いたのか
悠ちゃんがいきなり頬をぷにっと
つねった。


「また考え込んでんのー?」


「あー、うん。ちょっと…」


「どした?悩みなら聞けるよ?」


悩みの原因は君デス。。。



「うん。…なんかぁ、最近ね?
悠ちゃんが遠く感じる。」


「俺…?と、遠い?近いけど…」


悠ちゃんは不思議な顔して私の頭を
くしゃっとなでた。


「や、やっぱ何でもないっ!」


「ならいーけど…」


悠ちゃんは口を尖らして言った。
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