ひまわり色のラブレター
Story Of Yusuke Tasiro
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「…………」


瞭子のやつ、また考え込んでる。


すぐ自分の世界に入り込むとこ
昔から全然変わってないな。


悲しい顔をして…


瞭子の頬をぷにっとつねる。


右手に伝わる瞭子の体温。


冷え性なのも昔から変わっていない。


瞭子は大げさなくらいビクッと驚いた。


俺はニッと瞭子に笑いかける。


「また考え込んでんのー?」


「あー、うん。ちょっと…」


「どした?悩みなら聞けるよ?」


その瞬間、瞭子がしたから俺の目を
ジッと見つめた。


不覚にもドキッとしてしまう。


「うん。…なんかぁ、最近ね?
悠ちゃんが遠く感じる。」


「俺?と、遠い?近いけど…」


意味がわかんないぞっ!?


とりあえず瞭子の頭をなでてみる。


ほら、触れる距離にいるよ?


「や、やっぱ何でもないっ!」


俺がくしゃくしゃにした前髪を
なおしながら瞭子は言った。


「ならいーけど…」


瞭子、気付けよ。







俺が瞭子の事、好き…だって。








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