smile～キミの笑顔～

話し終わると美咲はフムフムと探偵みたいな真似をする。





「つーまーり
松岡君の顔をちゃんと見れなくて
いつも松岡君のことを考えちゃう…ってこと？」





「うっ…………うん…」





自覚はしてたことだけど改めて簡潔に言われると…

なんか恥ずかしいな。






「ねぇ真依ー
それってさ…やっぱり…」





「うん…」





「好きってことでしょ？」





「そうなる…かな」




２人の言葉にそう答える。



だって自分でもよくわからなくなってるんだもん。






「はぁ」




溜め息しか出ない


なんでこうなったんだろう







「なーんで溜め息ばっかなのー！
恋したんなら楽しまなきゃっ！」




どうして美咲ってこんなにテンション高いのだろう…

って、なんで今更そんな事に疑問を抱くんだろう


相当おかしくなってんだな…わたし…






「はぁ…」





どうにかしなくちゃ…






私の溜め息を２人は呆れ顔で見ていたみたいだけど
そんなことを気にしている余裕は今の私には無かった。