smile~キミの笑顔~
6章:一転
「真依?
どうしたの……………………っ!」
私と同じ光景を見た美咲が驚く。
なんか…
何も考えられなくなる。
考えたくない。
でもよく見ればアレが自然体なんだよね。
カッコイイ奴と美人の人…
悔しい…
悔しいけど……お似合いなんだ。
「真依、今日はもう帰ろう」
状況を把握した琴音は私の手を引っ張り
出口へと足を進めた。
デパートを出てしばらく歩く。
そうしてようやく琴音は私の手を離した。