smile~キミの笑顔~
「美咲ぃぃ!!」
廊下の方から美咲を呼ぶ声が聞こえる。
ていうか、この声量…
やっぱりクラスのみんな美咲に注目してんじゃん!
でかい声で叫び過ぎだよ宮澤君…。
「悠君!?」
大声で名前を叫ばれて美咲もテンパってる。
廊下から美咲を捜してる宮澤君の表情は、どこか悲しそう。
きっと、昨日のデートのことかな。
すると突然背後から声がした。
「話してきなよ。
アイツは美咲の気持ちをちゃんと聴いてくれるはずだよ。」
「琴音(ことね)!?」
背後から聞こえた声の持ち主は
私と美咲の友達…琴音だった。