あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「ありがとう…俺のこと好きで居てくれて…。」
蓮が発したその一言だけで、次に来る言葉が容易に想像できた。
「でも…奈々さんを抱くことは出来ないよ。
Make Loveってね…
本当に好きな人同士でするものだから幸せなんだよ。」
そう言って蓮が私の肩に両手を置き、ソッと身体を引き離した。
「私が良いって言ってるのに?」
「奈々さん…俺にとって奈々さんは、本当に大切な人なんだ。
その場のノリで奈々さんを抱いて…大切なあなたを失うことの方が嫌だ。」