あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
私がそう言うと、蓮が大きな瞳を更に見開いた。
「はっっ?
奈々さん…自分の性別に自覚は?」
「失礼な…あるわよ。
違うわよ…もう抱いてなんて言わないから、もう少し色々な事を蓮くんと話したいの。
今日一晩一緒に過ごしたら、ちゃんと明日から…事務所の先輩後輩として普通にするから…。
だからお願い!」
私が顔の前に手をあわせて、お願いのポーズをすると、蓮がハァ~~ッッと大きく溜め息をつく。
「分かりました。
でも約束してください。
今後…こんな自分を安売りするような真似は、絶対にしないって。」
蓮の黒いキレイな瞳で見つめられる。
その瞳を見つめながら、ニッコリ微笑んだ。
「うん。分かった!」