あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
「ん?どうした?」
そう俺が聞くと、バツの悪そうな表情に変わった鴻上くんが、小さな声で話し出した。
「俺…仕事とプライベートは別って、頭では分かってるんですけど…
本当は【REN】というモデルのあなたにずっと嫉妬してたんです。」
話の途中でマンションに着くと、俺は車を寄せて停まった。
「俺がそんな態度だったから…梨花が気にして、こんな目に遭ってしまったんだって思うと…俺……。」
「いや…俺のせいだから…。
そもそも……「でもっっ蓮さんは梨花が辛い時に助けてくれたでしょう!?」」
鴻上くんって…
どこまでも良い奴だな…。
「分かった…。
鴻上くん…どっちが悪い、悪くないって言っても仕方ないよ。
だったら、何で梨花ちゃんがこんな目に遭わなければいけなかったのか調べよう。」