あなたの傍で~1位の彼女と2位の俺…番外編~
梨花とは…あの日以来だ。
翌日…助けて貰ったことのお礼の電話はあったが、直接顔を見るのは久しぶりだ。
俺がスタジオ入りし、控え室で準備をしていると、すぐ梨花が挨拶に来た。
「蓮さん、おはようございます。
お久しぶりです。」
そう言ってニコッと微笑む。
「梨花ちゃん、おはよう。」
俺も微笑むと、またニコッと微笑みを返す。
すると…フッと微笑みが消え…
「…………あの…蓮さん。
あの…あの時は……助けてくれて…有難うございました…。」
そう言ってガバッと頭を下げた。
「梨花ちゃん…あの時はゴメンね…。
キスしてなければ…あんなことには…。本当にゴメン……。」
俺も頭を下げた。